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ウォータージェット加工とは
ウォータージェット加工とは、高圧ポンプで加圧された超高圧水をノズルから噴射し、高速水の噴流の運動エネルギーを利用して切断する加工です。
ウォータージェットは水道水の約1400倍もの水圧を持つ超高圧水を小径ノズルから噴射します。
また、超高圧水の噴射スピードは音速の3倍にも達し、これらからもウォータージェットが非常に強力で破壊力のある切断であることがわかります。
ウォータージェットによる切断が、他の工具やレーザーによる切断と異なる点として、
- 切断の熱影響がない
- 切断によるストレスがない
- 素材機能にダメージを与えない
があげられます。
摩擦が限りなく発生しにくいため、熱の影響を受けやすい材料(チタンやCFRPや樹脂やガラスなど)に最適です。
またワイヤー放電加工機が苦手とする、電気を通さない材料にも切断が可能です。
水の持つ表面吸着作用により、従来の機械加工では粉塵が発生しやすいコンクリートのような材料の加工でも、粒子の飛散を抑えることができます。
そのため、加工環境をクリーンに保つことができます。
ウォータージェット加工は、これらの理由により世界で最も急成長している加工技術の1つになります。
ウォータージェットの原理
超高圧ポンプで水を圧縮し、高圧水を発生させます。その高圧水が髪の毛ほどの細い通路を通る事で、超高速のジェット水となります。
更にそれに研磨材を混入させる事で、凄まじい切断能力を発揮します。
このジェット水を、XYZ方向に動くようNC制御を行う事で、高精度で任意の形状に切断を行う事が可能となります。
使用する水と研磨剤
ウォータージェットは、超高圧水と研磨剤でワークを切断します。
水とは
普通の水道水を使用します。
シャワーが1分間に約10Lの水を使用するのに対して、ウォータージェットの使用量は毎分2L程度です。
研磨剤とは
天然鉱物のガーネットから精製したものです。
写真のように、細かく砂のように砕いた状態で使用します。
加工精度
超硬のファインセラミックスや、極厚材(200mm前後)を除き、一般的な素材であれば、以下のような加工精度となります。
● 通常の加工条件で±0.3~0.5mm
● 精度重視で±0.1~0.3mm(コストアップとなります)
加工対応サイズ
当社には4台のウォータージェット加工機があります。
それぞれの加工範囲は以下の通りです。
単位はmmとなります。
- 3,000(W) × 8,000(L) × 300(H)(3D切断対応)
- 4,000(W) × 3,000(L) × 300(H)(3D切断対応)
- 2,000(W) × 4,000(L) × 170(H)
- 3,000(W) × 1,500(L) × 300(H)
動画で見るウォータージェット加工
佳秀工業ではYoutubeチャンネルを開設し、ウォータージェット加工についての動画を配信しております。
ぜひご覧ください。高評価やいいね!もお願いいたします。